外壁は8割が窯業系サイディングです。
サイディングの塗装についての基礎知識や方法などを書いていきます。
窯業系サイディング
多くの住宅で使われているのは窯業系サイディングです。
木質系の繊維にセメントを混ぜて固めたもので、その表面に防水塗装を施したものです。防火サイディングとも呼ばれ、防火性能が高いのが特徴です。
窯業系サイディングが使用される一番のメリットは、デザインや色が豊富なことです。
耐用年数は約30年です。
窯業系サイディング、金属系サイディング、モルタル塗りにしても、表面は防水塗装がされています。
外壁の種類を問わず、防水塗装には寿命があり、おおむね10年ほどで塗装が傷んできます。
外壁の表面を指でこすって見てください。
汚れとは別の、白い粉がつきませんか。
白い粉は、防水塗装の塗装が劣化して顔料が分解したものです。これが、塗装が傷み出したサインです。
新築後10年目に外壁塗装すると耐用年数が10年伸びると言われますから、10年目の塗装だけは行うことをおすすめします。
その後は様子を見ながら1回または2回の塗装をおすすめします。
金属サイディング
最近よく使われる金属サイディングとしては、ガルバリウム鋼板がよく使われます。
耐用年数はメンテナンス無しで約40年と言われます。
表面には防水塗装がされています。
この塗装も約10年で傷んできます。チョーキング現象が出てきたら塗装が傷み始めています。
でも、もともとがガルバリウム鋼板で、これは鉄板の表面にアルミニウム・亜鉛・珪素の合金をメッキしたものです。
非常に高い耐久性を持っていますから、表面の塗装が傷んでも錆びることはありません。
見た目が悪くなってきたときだけ塗装すればすみます。見た目を気にしなければ塗装なしでも大丈夫です。
外壁塗装か外壁張り替えか
窯業系サイディングは、サイディング自体に傷みがないものとして、つなぎ目のコーキングのやり直しや表面の塗装の下処理をきちんとやれば、塗装後は見た目も新築同様になりますし、特に築後10年目の塗装なら機能的にも新築状態に戻ります。
まさによみがえります。
この状態で築後30年を経過すれば、住んでいらっしゃる方はおそらく60歳を超えるのではないでしょうか。
同居する若い世代がいれば別ですが、老夫婦だけの終の棲家として、もう25年から30年ほどと考えれば、今するメンテナンスで最後にしたいですよね。
この時点で効率的なのは窯業系サイディングなら金属サイディングでカバー工法で張り替えることです。あとはメンテナンスフリーです。
金属製サイディングを使用しているのなら、10年後に判断してもいいかもしれません。10年後なら価格が比較的安い窯業系サイディングに張り替えて、メンテナンスはもう行わないこととしてもいいと思います。
外壁張り替えの方法
工法はいろいろあります。
費用的に比較的安く済むのは、今あるサイディングを下地にして、その上から軽量なガルバリウム鋼板を張るカバー工法がおすすめです。
外壁が2重になるので、新しい外壁はできるだけ軽量なものが望ましいです。
金属サイディングを窯業系サイディングに張り替えるときは、金属サイディングを撤去して下地を作り直してから窯業系サイディングを張ります。
信頼できる業者の選び方
そのときどきで、信頼できる業者に相談して打ち合わせをすることが一番いいです。信頼できる業者とは、必ずしも一番安い業者とは限りません。
必要な修理箇所をきちんと見極めて、重要なところはしっかり、それほどでもないところはできるだけ簡単に補修するのも大事ですね。
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