鉄板屋根と聞いて、昔のトタン屋根を連想するかもしれませんが、今はガルバリウム鋼板を使った屋根材が住宅で一般的に使われます。
こんな屋根です。おしゃれでしょう。
ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板と言うのは、鉄板の表面にアルミニウム・亜鉛・珪素の合金をメッキしたものです。非常に高い耐久性を持っています。さらに表面をきれいに塗装して様々な色を選ぶことができます。
このような金属屋根の場合は、屋根材の塗装は屋根材メーカーが独自技術で行っています。
屋根材自体は工場で下塗り焼付け塗装+仕上げ塗りというスタイルが一般的です。
塗料は各社の企業秘密的な面があり、公開されていないようですが、スレート屋根よりは格段に長く持ちます。
ただ、高耐久性があるといっても元々は鉄板ですから、塗装が老朽化したり、メッキ層が傷で傷んだりすれば鉄板部分に錆が生じるおそれがでてきます。
ガルバリウム鋼板の寿命は、40年前後の高耐久です。一般的には、15年経過したら屋根を塗装しましょうと言っていますが、ガルバリウム鋼板については、その必要性はありません。
それはメッキ層があるので傷みにくいからです。新築から15年ほどしたら、一度、専門家に屋根の状況を見てもらい、錆が生じたり破損している箇所があれば修理します。
鋼板自体が傷んでいることはほとんどないと思われますが、その地域の環境により、海に近いとか酸性雨がよく降る地域だとメッキまで傷んでいる可能性があり、その場合は高耐久性の屋根塗装でメンテナンスしましょう。
また、表面の塗装が劣化して見た目が悪くなっている場合も、塗装することできれいになります。
屋根に使用する塗料
屋根に使用する塗料は、外壁に使用する塗料より耐久性の高いものを使った方がいいのです。その訳は、外壁より紫外線や風雨にさらされる割合がはるかに高いからです。
なお、ガルバリウム鋼板は、アルミや亜鉛の合金がメッキされているので、塗料を塗っても食いつかずに剥がれてきます。ガルバリウム鋼板に塗装するのは知識と経験が必要ですから業者さんと契約する前に実績を確かめておきましょう。
塗装の段取りとしては、ケレン作業を行い、チョーキングなどを取り去ったあとに、ガルバリウム鋼板用のシーラーを塗布します。一般的にはエポキシ樹脂系の下塗り塗料が使われます。
その上に、ガルバリウム鋼板用の上塗り塗料を塗ります。2回塗りが一般的です。シリコン系やフッ素樹脂系の塗料もあるので、事前によく相談してからにしましょう。
また、最近人気のガイナ塗料は高遮熱性に優れていて、冷暖房効果を揚げることができます。
鉄板屋根も塗装前に下地調整が必要です。
・高圧洗浄で汚れをきれいに落とす。
・錆が出ていればケレンを行い、さび止め塗装をする。
・強風でめくれている部分があれば、取り付けなおす。
100㎡ぐらいの住宅の屋根を塗装すると、50万円前後かかります。ところが外壁塗装と一緒に屋根を塗装すると、足場が共通だし、下地調整に使う器具も共通だし、塗装も一緒にできるのでとても割安になります。
外壁塗装が80万円かかるとすると、屋根塗装を一緒にすれば約30万円プラスで、110万円前後で済みます。どうせするものなら一緒にすれば、お得ですよね。
ガルバリウム鋼板屋根は業者と話す前に、専門知識を持ったサポートサイトで相談することをおすすめします。
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