外壁塗装を依頼する際によくありそうなトラブルの回避策を見てみましょう。
見積書がなかなか届かない
現地調査終了時に具体的な提出日を決めておくといいです。
「作成したら連絡します」というのは曖昧で困りますね。日にちの指定が難しいなら来週中にとか少しでも具体的な期日を決めておきましょう。
もしも期日に間に合わないときに、ちゃんと連絡してくるかどうかでも担当者の誠実さをおしはかることができます。
見積が「一式◯万円」となっていて費用明細がない
一式◯万円というのは見積としては論外です。
足場組み、下地調整、高圧洗浄、下塗り、上塗りなどの項目ごとに費用明細が書かれているか、設備機器部材のメーカー、品番、価格、数量、工法などが具体的に書かれているかを確認しましょう。
これらがきちんとしていない業者とは必ずトラブルが生じるので契約はしないようにしましょう。
見積書の内容を担当者が丁寧に説明してくれるかどうかも比較材料になります。
急かされて契約したがよく考えた結果解約したい
業者の事業所、支店、営業所以外の場所で契約した場合は、契約書を受け取って8日以内であればクーリングオフの対象となる可能性があります。
対象になるかどうかは、お住まいの市町村にある消費生活センターに相談してみましょう。
対象となれば、手続きはハガキ等に「通知書」を書いて通知するだけです。
ハガキは両面をコピーして保存し、簡易書留等で送付して証拠を残します。
クレジット契約をしている場合は、クレジット会社にも同じように「通知書」をハガキで出します。
文例は消費者庁のサイトにあります。
クーリング・オフの方法 – 消費者庁
https://www.caa.go.jp>policy>pdf>06_seikatsu
着工前なのに工期が変更になると言われた
最終的な見積書にあわせて、工程表を必ず付けてもらいましょう。工程表がないと工期の遅れに繋がります。
外壁塗装は、天候にも左右されますし、職人さんは現場を掛け持ちしているので毎日来れるとは限りません。
実質1週間から10日間の工事だとしても、実際には作業のない日もあるので、2週間や3週間かかることもあります。
それらを含めた実質工期の工程表をもらいましょう。
着工時に一括払いを要求された
見積の現地調査の際に支払い方法を必ず確認しておきましょう。業者によって違います。
一般的には次のケースが多いです。
100万円以上の工事では
着工前に半額、完成後に残り半額を支払い
100万円未満の工事では
完成後に一括払い
さらに高額な工事だと、着工前、工事の中間、完成後と3回に分けて支払い場合もありますので、見積段階で支払方法の確認を必ずしておきましょう。
契約を解除したいと言ったら違約金を請求された
契約をする前に契約解除の条件を確認しておきましょう。
契約書をよく読んで内容を確認しておきましょう。
契約書の書き方は業者側が有利になるように書かれています。不明な点はしっかりと説明してもらいましょう。
違約金について契約書面に記載がある場合、施主側が一方的に解約すれば違約金の支払いは必要ですが、業者側に非がある場合は違約金を支払う必要はありません。
ここまでこじれたらお近くの法律相談や弁護士事務所に相談してみるのもいいです。
工事中に家の電気や水道を勝手に使われた
通常、工事中は施主(依頼主)宅の電気・水道を使用します。
仮に業者側が発電機や水槽を持ってきて使用するとなると、その費用が価格に上乗せされますから結局は同じことになります。
工事中に家のトイレを使用された
契約前に確認が必要です。
通常は施主宅のトイレをしないように工事人を指導していると思いますが、必ず業者側に、うちのトイレを使用しないように申し入れておきましょう。
業者によっては職人用に仮設トイレを設置することもあります。その費用は施主の負担になります。
隣の家から車に塗料がついているとクレームがあった
工事を始める前に必ず隣近所に施工業者から「あいさつ」をしてもらいましょう。
あいさつが有ると無いとでは受ける印象が違ってきます。
足場の設置、高圧洗浄、塗装作業など、クレームが付きそうな作業工程がいろいろありますので、施工業者の担当者に対応してもらえるよう確認を取っておきましょう。
引渡し前の工事の不備で隣近所に被害を与えたときは施工業者側に責任を取ってもらいましょう。
施主側でも、不安に思う作業があれば、施工業者の担当者に伝えて対応してもらうようにしましょう。
工事車両の路上駐車や隣家の前に駐車されてクレームが入った
工事中は路上駐車ではなく、工事車両の駐車スペースを確保することが必要です。
施主宅にスペースが有ればそこを充てますし、なければ近くに駐車場を借りたりコインパーキングなどを利用することになります。
その費用は工事費用に含まれる(施主の負担)のが一般的です。
路上駐車で隣近所の方の車の出入りに支障が出るようなことは避けましょう。
手直しが残っているのに残金を請求された
残金は工事の完了を施主が了承した上で支払いますので、手直しが残っているようなら支払いに応じる必要はありません。
そのとき「お金は払えない」とか「払わない」という言い方では施主側にも非が生じることがあるので、「手直しが終わったら支払う」というように、「支払わない」のではなく「支払う」という言い方をしてください。
参考になりましたでしょうか。
事例があったら追加していきます。
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