自宅の西側外壁が傷んでいるとの業者の指摘を受け、DIYでやってみた記事を書きました。
これをもとに、DIYで安価に塗装する方法をまとめてみたいと思います。
足場がないときは1階だけ
ベランダなどがあって2階の外壁に手が届く場合を除いて、2階の外壁塗装には足場がないと手が届きません。
なので簡単にするには1階部分だけを塗りましょう。
足場を設けるのなら、業者がするような建物の周囲4面を囲う本格的な足場は必要ありません。
幅1.8mほどの移動可能な足場を作って、2階の外壁に伸縮ポールを使ってローラーが届けばいいのです。
はしごを使う場合
はしごはしっかりしたものが必要です。2段伸縮はしごがおすすめです。必ず地面に鉄杭(くい)を打ってはしごとロープで緊結します。
最近は大きな地震も多いですから、はしごが倒れて転落すると大変です。
次の画像はアルインコ製2段伸縮はしごです。Amazonで購入できます。
塗装する場所ごとに細かな移動が必要です。
単管足場を組む場合
単管足場は、直径約50mmの単管パイプと、緊結金具であるクランプ、単管ベース(地面に接する部分のベース)、壁つなぎ(足場と壁を固定するもの)、足場板で構成される仮設足場です。
ただ、業者が組むような外周全部を囲う必要はありません。幅2m高さ3mほどの足場を組んで、作業しながら移動させていく方法を取ります。
これも倒れないように地面に鉄杭を打ってロープで足場と緊結します。2m以上の高さでは必ずヘルメットを使いましょう。
外壁の洗浄方法
高圧洗浄機を使ってもいいのですが、隣家に水しぶきや汚水が飛びますので、ホースで水をかけ洗車用のブラシで家庭用の洗剤(ウタマロなど)を薄めて洗うとほとんどの汚れは取れます。
換気扇の下などは黒く汚れているので、ここはきれいに洗剤で洗浄しましょう。油分が残っていると水性塗料が載りません。
きれいなところは水をかけてブラシでこするだけでもきれいになります。
本当に簡単にするのなら、見た目で汚れていなければ洗浄を省略してもいいと思います。
マスキングは必要はところだけ
外壁を洗浄するとサイディングの最下段にある水切りが汚れます。黒っぽい濃い色だととても目立ちますし、あとで取れませんからマスキングテープを貼っておきましょう。
ガムテープは絶対に使わないようにしましょう。あとで剥がれなくなってきたなくなります。
窓などには特にマスキングしません。塗るときに窓ガラスに塗料がつかないように気を付けて塗ります。
下塗り方法
既存の外壁には必ず下塗りをします。水性カチオンシーラーを使うと、既存のサイディングに染み込んで固くする効果もあり、塗料の固着がよくなります。
水性カチオンシーラーは、1リットル、3リットルなどの小さな容器もあるので、最初はこれで試し塗りしてみるのもいいです。
大きな缶の方が割安です。15kg入りの缶が8,000円前後であると思います。これで住宅の4面が塗れます。
塗料皿にあけてローラーを浸して塗っていきます。
下塗りは1回塗りでかまいません。ローラーで塗り残し箇所がないように塗っていきます。伸縮ポールを使うと1階の高いところまで塗れます。
2階は足場に乗らないと届きません。
乾燥時間は夏場で30分から1時間、冬場で2時間から3時間です。
中塗りと仕上げ塗り方法
やり方は下塗りと同じです。中塗りと仕上げ塗りは同じ塗料を使います。
塗料は水性のシリコン系かフッ素系が安価だと思います。
こちらも塗料皿にあけて粘度が高いときは水を少し入れて調整して塗っていきます。粘度は高めの方が塗りやすいですし、下に垂れないので汚れません。
ローラーで塗り残し箇所がないように塗っていきます。伸縮ポールを使うと1階の高いところまで塗れます。2階は足場に乗って塗ります。
乾燥時間は夏場で30分から1時間、冬場で2時間から3時間です。
中塗りの後に仕上げ塗りをするときは、夏場で2時間以上、冬場で6時間以上あけます。なので、冬場は仕上げ塗りは別の日になりますね。
塗装は仕上げ塗りをしたら終わりです。
コーキングの補修
塗装が終わったら、サイディングのつなぎ目にコーキングが施されている場合は、古いコーキングの上から新しい変性シリコンシーラントを塗り増しします。
コーキングの両側にマスキングテープを貼ります。これは必ずやっておかないと、とても汚い仕上がりになりますから注意しましょう。
1本で約12m施工できます。
コーキングは完全硬化には1週間ほどかかりますが、1、2日したらマスキングテープをはがすことができます。
これで完成です。
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