ここでは文字どおり、塗装した外壁の防水性能はいつまで持つのかを書いていきます。
外壁を塗装した場合に、次の塗り替えはいつになるのだろうかと考えますよね。費用も高いので、できるだけ長く持って欲しいものです。
塗料の耐用年数は、塗料の種類によっても違うので、ざっくりですが次のようになります。なお、ウレタン系やアクリル系は耐用年数が数年と短いので外壁塗装には適しません。
外壁塗装の耐用年数と見積り相場
外壁塗装の耐用年数はこのようになります。
(※ サイディングの耐用年数ではなく、塗装の耐用年数です)
外壁塗装は頻繁にできるものではありませんし、5年や10年などすぐに経過してしまいますから、できるだけ耐用年数が長いものをお勧めします。
耐用年数 15年~20年(おすすめ)
・セラミック配合のフッ素樹脂系塗料
商品例 エスケー化研 スーパーセラタイトFなど
・ガイナ塗料
延べ面積120㎡の住宅で115万円~130万円前後
耐用年数 15年前後(おすすめ)
・フッ素樹脂系塗料
商品例 エスケー化研 クリーンマイルドフッ素など
同じく120㎡の住宅で100万円~120万円前後
耐用年数 12年前後(積極的にはおすすめしません)
・シリコン系塗料
商品例 エスケー化研 クリーンマイルドシリコンなど
同じく120㎡の住宅で80万円~90万円前後
シリコン系塗料は耐用年数が比較的短いので、10年後には外壁の張替えを予定しているなど、将来計画がある場合をのぞいては、おすすめしません。
ウレタン塗装やアクリル塗装など耐用年数が5~7年の塗料は使用してはいけません。
参考として、新築から2、3年しか経っていないなど外壁の状態が良い場合は、樹脂コーティングが有効な場合があります。塗料の例として、エスケー化研のクリーンSD 3分艶などを使用します。
これは、アクリルシリコン樹脂塗料で、耐用年数は12年~15年とエスケー化研のサイトに書かれています。
新築後10年目の外壁塗装で窯業系サイディングの耐用年数が10年延びる
新築後10年目だと、サイディングにチョーキング現象が出始めることだと思います。でも外壁自体は剥がれもなくきれいなものです。
この時点で外壁塗装をすると、窯業系サイディングの耐用年数が10年延びるといいます。
通常、窯業系サイディングの耐用年数は約30年です。
10年目で外壁塗装して耐用年数が10年延びるということは、新築の時点から見ると耐用年数が40年になるということです。
やはり傷む前に塗装することの効果は大きいということでしょう。
ここで塗装の耐用年数15年の塗料を使うと、15年後にもう1回塗装すれば、次は外壁の張替え時期になりますから、ちょうどいいですね。
※ちなみに新築後15年目に最初の塗装をすると、サイディングの耐用年数は5年しか延びないと言います。新築時から見ると耐用年数は35年ということですね。
長期計画でみた外壁塗装を
平均的と思われる長期計画をご紹介するとこんな感じです。
30歳で家を建てたとします。
最初の外壁塗装は新築の10年後の40歳。
この時点で耐用年数15年の塗装をすると
新築後25年後の55歳でちょうど2回目の外壁塗装の時期となります。
ここでまた耐用年数15年の塗装をすると
新築後40年後の70歳でサイディングの張り替え時期となります。
ここで張替を行ったとして
あとは年齢的にメンテナンスなしの放置で良いかなと思います。
このような長いスパンの中で、塗装と張り替えを計画して行くといいと思います。
優良な外壁塗装業者の探し方
耐用年数は大事ですが、メーカー指定の施工方法をきちんと守らないと規定の耐用年数が出ません。
たとえば下地処理をきちんとしなかったり、乾燥工程をいい加減にすると、3年~5年で塗装が剥がれてきたりします。良い塗料を使ってもこれでは何にもなりませんね。
知識と技術が豊富な塗装屋さんを選ぶことが大事です。
そのような信頼できる業者は、優良業者紹介サイトで紹介してもらうのが、素人でも失敗しない現実的な方法だと思います。
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