必ず入れる工程
外壁塗装には必ず入れるべき工程があります。
最近の広告チラシの料金には、このあたりが明確でないものや明らかに省いているものがあります。
次の工程は必ず入れるものとして、見積書に項目を明記してもらいましょう。
塗装一式○○○万円といったアバウトな見積もりは最悪ですし、そのような見積もりを出す業者は信用できません。
見積書に必ず入れるべき工程
必ず入れるべき工程はつぎのとおりです。
・工事前に近所へのあいさつ
・足場の設置
・高圧洗浄
・事前作業の内容
(外壁の割れ剥がれ等の補修、ガラス窓などのマスキング、破風板等木部の塗装補修、鉄部など金属部のケレンと塗装補修、外壁のコーキング補修)
・塗装は下塗り1回、中塗り1回、仕上げ塗り1回の3回
・塗料の種類と名称
エスケー化研、関西ペイント、日本ペイント、ガイナ塗料などを使う(高級オリジナル塗料という名称の格安塗料は使わない)
・サイディングのつなぎ目のシーリング打ち直し
シーリングのマスキングと打ち直しまたは増し打ち
特にチラシ広告には黄色のアンダーラインを引いた「足場の設置」と「シーリングの打ち直し」が入っていない価格で表示するのが一般的です。これらは追加料金が発生しますのでご注意。
工事前に「ご近所へのあいさつ」をすることはとても大事なことです。
これをきちんとしておくことで、ご近所からのクレームをある程度避けることができます。
工程は、どれも一般的な外壁塗装工程に含まれているべきものです。料金が安い場合は、このうちのどれか、または複数が含まれていないと考えていいでしょう。
よくあるのが下塗り1回、仕上げ塗り1回の2回しか塗装しない工事です。これでは耐用年数が長く持ちません。
また、足場別途料金という場合があるなので、必ず現地を見て見積もりを書いてもらいましょう。
サイディングのつなぎ目のシーリング(コーキング)が別料金という広告もありました。
これらの別料金は本来は必要なものですし、かなり高額な料金ですのでご注意。
広告の料金は安く見せるために何かを省いたり塗料のランクを下げたりしている場合がほとんどです。
必要な工事が全て入った見積もりを出してもらって検討しましょう。
最低限注意する工事内容
1.塗装は3回塗りが標準です
下塗り1回、中塗り1回、仕上げ塗り1回が標準工程です。
中には、下塗り1回、仕上げ塗り2回という見積もりがありますが、それもOKです。中塗りと仕上げ塗りは同じ塗料を使いますから。
2.塗料の種類
塗料は、できればフッ素系以上の耐用年数が15年から20年のものを使う方がいいです。
築後10年目に外壁塗装をすると耐用年数が約10年伸びますから、費用に余裕が少ない場合は、シリコン系でもいいので外壁塗装したほうがいいです。
3.塗料メーカー
塗料は、エスケー化研、関西ペイント、日本ペイントで90%以上のシェアを占めています。この3つのメーカーがおすすめです。断熱塗料なら「ガイナ塗料」がおすすめです。
4.高級オリジナル塗料にだまされない
高級オリジナル塗料というのにはだまされないでください。普及品のレベルの品です。オリジナル塗料と称していかにも高級のように見せ、売れば利益率が良くなり業者が儲かるだけです。
5.見積もりは同じ条件で比較する
足場代を含むものと足場代が別途のもの。2回しか塗装しないものと3回塗装するもの。こういうのをバラバラに見積もりを取っても比較になりません。
必ず入れるべき工程を参考に、同じ条件で見積もりを比較することが大事です。
優良業者紹介サービスは親切で好評ですので利用すると良いと思います。