外壁と言えば、サイディングが7割、ガルバリウム鋼板が2割、残り1割がモルタルや板張りです。この、サイディングにしろガルバリウム鋼板にしろ、耐用年数があって、おおむね30年から35年と言われます。
環境に左右されるので、海沿いではもっと短くなることが多いです。湿気の多い日本では40年より長くなることはほとんど期待できません。
特に、サイディングのほとんどに使われる窯業系サイディングは、セメントなどの無機結合材を木繊維などで補強し強化させたものです。
これは耐用年数を過ぎると、手で触るとぼろぼろと崩れてくるような材質です。雨水がしみ込めばさらにもろくなり、カビが生えることもあります。
このため、一定の年数が過ぎた外壁は張り替えが必要になってくるのです。
外壁塗装と張り替えの違い
外壁のサイディングは、水に弱いため、表面に防水塗装を施して、雨水が内部に侵入しないようにしてあります。この防水塗装が、通常10年で劣化が始まります。
この時点ではサイディングそのものはまだまだ大丈夫なので、防水塗装さえすればサイディングが傷むことなく外壁として機能します。
この防水塗装のことを外壁塗装といいます。
サイディングが新築後30年を過ぎて、そろそろ傷みが出てきたら、防水塗装ではなく張り替えを考える必要があるのです。
外壁塗装は防水塗装のメンテナンス、外壁の張り替えは根本的な対策となります。
外壁張り替えの費用・施工方法
外壁の張替には次の二つの方法があります。
・既存の外壁の上に、新しい外壁を張る方法
・既存の外壁を撤去して、新しい外壁を張る方法
一般的には、作業が簡単なことや費用が安く済むことから、既存の外壁の上に新しい外壁を張る方法がよく使われます。
次の画像は、既存の外壁サイディングに下地となる板を取り付けたところです。(縦の細長い板です)
次の画像は、下半分が新しいサイディングを張り終えたところです。下地となる板に、新たなサイディングを張っていきます。16mmの厚さのサイディングならくぎ打ちで張っていきます。工期も短く、比較的簡単に張り替えができます。
この例ではサイディングを新たに張っていますが、新たにガルバリウム鋼板張りにして、おしゃれにイメージチェンジをはかることもできます。
費用は、サイディングなどの材料の価格が安くないため、120㎡前後の一般的な住宅で、200万円前後の見積もりになると思います。
耐用年数で言えば、外壁塗装が15年程度の耐用年数と考えると、外壁は約30年と2倍の耐用年数なので、費用も約2倍と考えれば良いのかと思います。
このような工事は、同じ業者さんでも家によって費用の違いがありますし、複数の業者の見積もりでは相当に開きが出るものなので、複数の見積もりの比較検討をすることは大事です。
一括で複数業者の見積もりをとるならこちらが便利です。
見積もりをとってみて、安いことは大事ですが、見積もりができるだけ細かく書かれている業者が信頼できます。
例えば足場組なら、単価〇〇〇〇円、延べ〇〇㎡でいくらとか、サイディングなら単価〇万円、延べ面積〇〇㎡でいくらとか、それぞれが細かく書かれていると信頼性が高いです。
〇〇一式で〇〇万円とかいう、「一式」という書き方は、アバウトすぎてあまり感心できません。見積書を見るだけでもある程度分かります。
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