外壁塗装か張り替えかというのを時々見ます。
最近見た広告ですが、これを見てください。
「金属サイディングだと半永久的にメンテナンスがほとんど不要。ランニングコストがかからない。」と書かれています。
サイディングの塗装だと2回までできるけど、3回目はできなくて張り替えになると書かれています。最初から金属サイディングにしていれば、ずっとランニングコストがかからないとは。本当でしょうか。
メンテナンスの頻度
一般的にサイディングの耐用年数は30年、ガルバリウム鋼板の耐用年数は40年と言われるのが上記の広告の根拠と思われます。
サイディングの塗装は、今では耐用年数20年のものが出てきているので、新築後10年で耐用年数20年の外壁塗装を行えば、2回目はする必要がなく、次は外壁の張り替えが選択肢になります。
一方、金属サイディングは、上の広告をよく見てみると「ずーと貼り換え不要」とは書かれていますが「塗装不要」とは書かれていません。
建材屋さんの常識では、金属サイディングだからと言って、永久にメンテナンスフリーにはならないと言います。
金属サイディングは、アルミとガルバリウム鋼板の2種類があります。アルミは錆びないという広告を見ますが、あれは誤解を生じます。アルミは風雨により酸化されて腐食します。素材自体が弱いので、とがったものが当たれば穴が開きます。
この点ではガルバリウム鋼板の方が耐久性の点では優れているように思います。ただし、きれいに塗装されているので、この塗装は年数の経過とともに劣化してしまいます。
劣化の具合を見ながらのメンテナンスとなりますが、場合によっては塗装のやり直しが必要になるかもしれません。
結局、完全にメンテナンスが不要という素材はありません。
耐久性があるのは金属サイディングの方
これから家を建てる方は、ガルバリウム鋼板張りの方が、窯業系サイディングよりもメンテナンスの点ではおすすめです。
アルミは、薄い素材だと腐食と強度の点でやや心配です。もう少し実績を見た方が良いかもしれません。
窯業系サイディングの場合は、塗装のメンテナンスをしながら傷んだところを補修して、耐用年数より少しでも長く持たせるというのがメンテナンスの目的です。
張り替え時期に来た場合は、ガルバリウム鋼板に張り替えるというのは良い選択だと思います。
今貼ってあるサイディングの上に貼り重ねる方法なら、撤去が不要なので工期の短縮にもなり、費用面でも撤去・廃棄費用がいらないので有利だと思います。
相談は塗装業者ではなく、中立的な立場のサービスを提供しているこちらから。