サイディングでもモルタルでもない、鋼板製のおしゃれな外壁が増えてきました。
ガルバリウム鋼板といわれるアルミ・亜鉛・シリコンの合金によるメッキ鋼板が一般的に使われます。
ガルバリウム鋼板のメリットは、他の外壁より軽量なことと、錆びにくく耐久性に優れていること、見た目がおしゃれなことです。
逆にデメリットは、硬いものが当たると凹むこと、切り口が錆びる場合があること、塗装しない素地仕上げのガルバリウム鋼板はやや腐食に弱いことなどです。
意図的に塗装しない素地仕上げの鋼板を指定しない限り、普通は塗装されたガムバリウム鋼板を使います。塗装の役割は、メッキ層の保護をして耐久性を高めるためと、見た目のきれいさです。
塗装は経年で色あせが起こりますし、塗装面が劣化してチョーキング現象が発生します。するとメッキ層が傷みやすくなるので定期的に塗装しなおす必要性が出てきます。
金属サイディング(屋根も)は、凹んだり、雨どいを取り付けたところやサイディングの継ぎ目に錆が出てきたりすることがあるので、塗装にあわせてメンテを行ういいタイミングでもあります。
ガルバリウム鋼板の耐用年数
ガルバリウム鋼板自体の耐用年数は約40年と言われています。これは窯業系サイディングの約30年と比較しても長いですし、外壁材としては一番耐用年数の長い素材です。
新たに家を建てる時や、サイディングを張り替える時は、ガルバリウム鋼板(金属サイディング)を検討する余地は大いにありそうですね。
ガルバリウム鋼板の外壁塗装とは
先にも書きましたが、外壁材としてのガルバリウム鋼板は、一般的にきれいな色に塗装されています。
塗装していないものは、鉄板の色(グレーっぽい金属色)をしていて、このままでは風雨にさらされて腐食が早くなりがちです。
ガルバリウム鋼板の外壁塗装は、チョーキング現象が出てきた時期を目安に、見た目で塗装のつやが無くなってきたり、剥げてきたりした場合に行います。
窯業系サイディングのように、雨水がしみこむわけではないので、それほど頻繁にする必要はありません。
また、金属屋根の場合は、屋根材の塗装は屋根材メーカーが独自技術で行っています。
下塗り焼付け塗装+仕上げ塗りというスタイルが一般的です。塗料は各社の企業秘密的な面があり、公開されていないようです。
ただし、メーカーでの塗装の耐用年数は、環境によっても左右されるので一概には言えませんが、10年から15年で傷み始めてきます。
金属サイディングの塗装の注意点
再塗装するときに注意することは、アルミ・亜鉛合金には普通の塗装がのらず、すぐ剥がれてしまうので、下地処理のケレン作業をしっかりと行って、アルミ・亜鉛合金に塗料が食いつくための下塗りである専用のシーラーを塗布することで塗装が可能です。
専用シーラーは、エポキシ樹脂系が一般的です。上塗り塗料もガルバリウム鋼板専用塗料が良いと思います。今ではシリコン系の塗料などもあるようです。
白錆
ワンポイントですが、車庫の屋根に以前よく使われていたのが、断面が山形の形状をしたガルバリウム鋼板です。
通常、裏側が塗装しないで素地のままのことが普通ですが、雨の当たらない部分なのに、年数が経つと表面が白く腐食してきます。
これは白錆と言って、ガルバリウム鋼板特有のものです。正体は、メッキ中の亜鉛が溶け出して酸化したものです。これを防ぐには時々ホースで水をかけて表面の汚れを落とすと良いそうです。
なお、白サビは、ガルバリウム鋼板表面の腐食の進行を遅らせて鉄を保護するもので、耐久性に直接影響を及ぼすことはないらしいです。
原因は、酸性雨、酸性雪、自動車の排気ガスに含まれるナトリウム、塩素、硫黄という腐食促進物質が付着し、雨に流されることがないために蓄積した結果と言われています。
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