外壁塗装に使う塗料は、ホームセンターで売っている比較的安価な水性塗料や油性塗料ではありません。
外壁用の塗料は、紫外線、夏の高温、冬の低温、風雨に耐える長期間の耐久性を有する高性能な塗料です。
主に使われる塗料は次の4種類です。
1 水性のシリコン系塗料
2 水性のフッ素樹脂系塗料
3 セラミックなどの無機質を配合したフッ素樹脂系塗料
4 断熱性の高いガイナ塗料
メーカーは、エスケー化研、日本ペイント、関西ペイントで全体の9割のシェアーを占めています。
・エスケー化研をはじめとする有名メーカーの外壁塗料には、耐用年数を長くするため無機質のセラミックをフッ素樹脂系塗料に配合するものが多くなってきました。
・今後は、セラミックを配合した高耐久性塗料が主流になっていくと思われます。
外壁用の塗料は、16kg入りで1万5千円から高いものでは数万円以上もします。なかなか高価な塗料です。
塗料にも、水性と油性、1液型と2液混合型などの種類があって、きちんとメーカーの施工手順を守って塗装しないと、所定の耐久性が得られません。
ペンキ塗りだと思っていると全然違います。高度な知識や熟練した腕が必要なのです。
塗料の種類に戻りますが、耐久性は次のようになります。
・シリコン系 約10年~12年
・シリコンにセラミックを配合したもの 約12年~15年
・フッ素樹脂系 約15年
・フッ素樹脂にセラミックを配合したもの 約15年~20年
・ガイナ塗料 約15年~20年
今まではシリコン系が主流でしたが、これからはより耐用年数の高いフッ素樹脂系やセラミック配合塗料にシフトしていくものと予想されます。
ちなみに、いま日本で一番売れている建物用塗料メーカーは、エスケー化研という会社です。
エスケー化研、日本ペイント、関西ペイントの3社で国内売り上げの90%以上を占めています。
エスケー化研は、さらにその3社の中で50%以上のシェアーを占めています。使うならエスケー化研の塗料だというのはこんな理由です。
塗装には下塗りが欠かせません。サイディングによく染み込んで、塗料を強力に結びつけるのが下塗り塗料の役目です。
下塗りには「カチオンシーラー」がよく使われますが、上塗り塗料によって使える下塗り塗料が違うので、両者がよく馴染むようなものを選択します。
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