フッソ樹脂系塗料は、従来からのシリコン系に代わり、これからの主流になっていくと思われます。
耐用年数は15年と長く、価格は少々高いですがそれに見合う対候性の高さが特徴です。
新築後10年目にフッ素系塗料で塗装すると、耐用年数が約10年延びてその時点で外壁の残り耐用年数が約30年となりますから、15年後にまたフッ素系塗料で塗装すると、次は外壁張り替えのタイミングとなります。
フッ素樹脂系塗料について
フッソ樹脂系はあらゆる面でシリコン系よりすぐれています。フッソ樹脂系も環境に優しい水性塗料が主流です。水性でも油性でも耐用年数は変わりません。
フッソ樹脂系塗料で塗装する場合の手順
・下塗りのシーラーを塗布
・フッソ樹脂系塗料で中塗
・フッソ樹脂系塗料で仕上げ塗り
この3段階で塗装します。
足場組み、下地処理、現場管理費などは変わりませんから、純粋に塗料代と作業賃が変わるだけです。
外壁塗装の塗料ではトップシェアーの「エスケー化研」のフッソ樹脂系水性塗料は、水性セラタイトFなどがあります。
楽天参考価格⇒水性セラタイトF
平均で15gk入り5万円前後と高くなります。
公式サイトによれば、1缶で87~121㎡塗れるそうですから、160㎡の外壁なら2缶です。
この塗料も無機質のセラミックが配合されたハイブリッド塗料で、対候性に優れ、メーカーの耐用年数は15年~20年になっています。
なお、弱溶剤性フッソ系塗料で日本ペイントのファインフッソという16kg入り3万円ぐらいの安価な塗料がありますが、耐用年数は10年以下と短めです。安いものは耐用年数に注意してください。
下塗り塗料は、エスケー化研 水性ミラクシーラーエコ
1缶5,800円で100㎡~150㎡塗れますから2缶ですみます。
楽天参考価格⇒水性ミラクシーラーエコ
中塗塗料は、エスケー化研 水性セラタイトF中塗材
1缶16kgで2万円前後、94㎡~133㎡塗れますから2缶です。
水性セラタイトFを使用した見積もり例です
塗料代は
50,000円×2缶=100,000円
下塗りは
5,800円×2缶=11,600円
中塗は
20,000円×2缶=40,000円
合計151,600円
なお、塗料代は市販価格ですから、業者が購入する卸値はもっと安いはずです。
ただし通常、塗料代や人件費は個別に計算するのではなく、塗装なら塗装代の単価に組み込まれています。
・フッ素系塗料
4,400円~5,600円(㎡単価)
耐久性に優れている
2017年は3,500~4,500円でしたから高くなっています。
160㎡の外壁なら、70万円~90万円です。
足場組み20万円前後、シーリング打ち直し24万円前後などを含めたトータルでは、114万円~134万円前後が相場と思われます。
ちなみに外壁面積160㎡というのは、床面積に換算すると延べ120㎡のやや大きめの住宅になります。
これからは、耐用年数15年以上で考えた方が良いと思います。15年に一度と言っても大きな出費には違いありませんから。
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